最初の症状(中学生編)
私は小さい頃から活発な方で小学生のときは、一日中外で走り回って過ごすような子どもでした。しかし、中学生になってから生理の量が増え生理2日目~4日目くらいは、1限が終わるとすぐにお手洗いに行かないとナプキンがもたないくらい出血量が多くズボンまで血で染みることはよくありました。

なんでみんな大丈夫なの~って感じでしたね。
今思えば、夜用をつけていればよかったなと感じますが、当時は自分で買いに行けない年頃でしたので何がよいかわかりませんでした。
酸欠
私は卓球部でしたので、運動をする機会が多々あったのですが、走るときにすぐ息切れしてしまい、「なんでそんなに体力がないの?」と馬鹿にされてしまうこともありました。私自身、すごく負けず嫌いで、運動も好きな方でしたので、精神的に辛かったのを今でも覚えています。

悔しいけど、息が全然もたなくて、呼吸するのに必死でした。
鉄欠乏性貧血で倒れる
中学2年生の頃、体育の後、急に目の前が真っ白になって、内科を受診しました。
Hb値は、通常の人の半分ほどしかありませんでした。お医者さんからは「レバーや鉄分の多い食事を心がけてください。」とだけ言われていたので、苦手なレバーをたまに食べたり、鉄分入りのお菓子を食べたりしていましたが、全然貧血は治りませんでした。
運動の悩みも話しましたが、「ヘモグロビンの量が普通の人の半分ほどしかないから、その分体をめぐる酸素の量が少なくて、体力の消費も倍になるから、疲れやすいのはしょうがないと思う。」
といった話を聞き、部活のメニューは少し変えてもらいましたが「なんで○○ちゃんだけ楽なメニューなの~?」と心ない言葉を聞くこともあり、精神的にも肉体的にも辛い日々が続きました。
体のやばいぞサイン
そして、貧血がひどくなりすぎた際に出てきた症状として
①家の中の階段でさえ息切れする(1階から2階に上がるだけ)
②やたら氷が食べたくなる
③生理が月1で来なくなる
④勉強が頭に入らなくなる
という症状が出てきました。
①家の中の階段でさえ息切れする
社会人になって改善した後、あの苦しみは何だったんだというくらい楽さや疲れやすさが全然違って、健康って幸せだなとしみじみ感じるようになりました(笑)
②やたら氷が食べたくなる
お兄ちゃんから「鉄分が足りてない“鉄欠乏症”の人に出る症状らしいよ」と教えてもらいました。びっくりするくらい、暇さえあれば食べたくて仕方ないんです!しかも、貧血が治るとこの症状なくなるんです。むしろ、氷なんて食べたくないわ~てなってます(笑)(社会人になってから改善しました)

体ってすごい!
③生理が月1で来なくなる
おそらく体の細胞たちがこれ以上血を出したら主が死ぬなとブレーキをかけてくれていたんだと思います。本当、体ってすごい!なので、私は半年に一回くらいのペースでしか生理がきませんでした。そして、その代償として生理がきた際には血の量がすごかったので学生時代は、次の科目が移動しなきゃなんて日には恐怖でしたね…(笑)
④勉強が頭に入らなくなる
これは、言い訳に聞こえるかもしれませんが(笑)本当の話で、勉強したいのに集中力がもたないんです。そして、私は万年アレルギー性鼻炎に悩まされていたので、鼻の通気口は常にふさがっており、口からしか息ができません。(今はだいぶ改善しました) ただでさえ貧血で酸素が巡るのも遅いのに、入ってくる窓口も少なくなって、酸欠で頭がぼーっとしてしまうのです…。
貧血は治らないまま高校生へ

過去の体験談です!
高校生になって、新しい学校で知り合いもほとんどおらず、部活に入らずして友達できるかな…と不安でしかなく、貧血なことが心配ではありましたが、マネージャー志望の友人に誘われて「剣道部」に入ることに。。。しかし、過酷な3年間が始まってしまいました…(涙)
理解してもらえない貧血

貧血の苦しみはなった人にしかわからない…
貧血の事情は話していたものの、ちゃんと理解してくれる人は少なく、一部陰口を言われたり、同じ学年の部長になった男の子からもそっけない態度を取られていたので、部活に行くときは吐き気がするくらいやめたいと思いながらも、高い防具を買ってもらった手前やめられず、辛い3年間でした…。
社会人になってから婦人科へ
20代前半。生理周期は相変わらず半年に1回か2回くらい。将来、子どもがほしいときにできないなんてことにならないようにと思い、婦人科へ相談にいきました。先生はいい人だったのですが、当時の私はどう説明すればよいかわからず
・生理周期が長いこと
・貧血が続いていること
・1か月に1回ちゃんと普通の人と同じように生理がくるようになってほしいこと
・将来の妊娠に影響が出ないよう今のうちに治療しておきたい
といったことを伝えたのですが、どういった治療をすべきかわからず、上手く伝わりませんでした。今だからこそわかりますが、当時の私は体質改善を望んでいました。しかし、私の通っていた婦人科では排卵を起こさせたいのか、生理をこさせたいだけなのかといった治療しかできなかったのです。
「とりあえず、月1で生理がくるようにしたいということであればピルを飲もうか」ということで、貧血の状態のまま、低用量ピルという「女性ホルモン剤」を飲み始めたのですが、体に合わず、仕事中に吐き気が収まらなくなり早退することに。
貧血の状態でピルを飲み続けた結果
その後、別のピルを処方してもらい、月1で生理がくるようになったのですが、3か月目のとある通勤途中の電車の中で、中学生のときに経験した「目の前が真っ白になって強烈な吐き気に襲われる症状」が起き、仕事を休んで婦人科に。すぐに血液検査をしてもらって、点滴を打ってもらいました。
結果は重度の貧血でした。私の推測ですが、体が「これ以上血を出しちゃ命が危ないよ」と生理を止めてくれていたところに、人為的に生理を起こさせてしまったためだろうと思います。
貧血かどうかはここを見るべし
貧血かどうかは、血液検査の項目で
血色素量(HbやHGB)…血液中に含まれるヘモグロビンの量を見るとわかるのですが
基準値は
・男性13.1~16.6g/dl
・女性12.1~14.6g/dl
といわれており、私は6.8くらいでした。つまり、普通の人の半分しかないことになります。
鉄剤注射による貧血治療
先生からは「1週間くらい仕事を休んで、薬で治療するか、仕事に行く前に毎日鉄剤の注射を打ちにくるかしないとだめだ」といわれ、仕事は休めない職種だったので、毎日鉄剤の注射を打ってもらって、2週間ほどで9くらいには戻りました。それでも低いですが、注射による治療はかなり早いです。注射はブドウ糖などが混ざった鉄剤を薄めたもので、だいたい週3回程度を2週間ほど打ってもらうのですが、私はやばい数値だったため1,2週間くらいだけほぼ毎日打ってもらいました。
錠剤による治療は大変
鉄剤の飲み薬もあるのですが、私は飲むと吐き気がひどく、錠剤治療には向いてませんでした。錠剤が無理な人は注射である程度治すのがおすすめです。本来は食べ物などで補えればよいのですが、とりあえず、健康診断で貧血と判断された方は、注射による治療がおすすめです。

こんな治療があったなら、学生時代に知りたかった…(涙)当時はなかったのかもしれないけど。
その後は、10前後くらいをさまよいながら、約6年間過ごしました。
妊娠希望まではピルを飲むように
26歳で結婚した私は、当時ピルを飲んでいた方が卵巣が休まるし、排卵が起きないので卵をより多く持っておけるみたいな話を聞いていたので、妊娠を希望するまでは、体を整えておきたいと思い、ピルを飲み続けていました。私の場合は、貧血になりやすい体質であったため、最長で3カ月飲み続け、長めの周期にして生理をこさせないようにする「ヤーズフレックス」をいうピルを処方してもらい、飲んでいました。
ピルの効果
・卵巣を休ませて排卵を起こさせないようにする
・子宮の内膜を厚くさせない(子宮内膜症の予防)
・ホルモンバランスの調整(安定化)
・生理不順の改善
・避妊
などの効果があり、ホルモンバランスが崩れているが故に生理不順になるのですが、バランスが崩れると肌荒れも起きやすくなります。それが薬を一定量毎日飲むことで改善され、結果的に、にきびができずらくなるなどの効果があるといわれます。確かに、私もピルを飲んでいると肌荒れはありませんでした。他にも、排卵を一時的に止めることで、卵の減る量を遅らせることができるならと考えていました。というのも、生まれたときから人間の持っている卵の上限は決まっていて、後は排卵するにしたがって徐々に減っていきます。
再度貧血の治療を受けることに
会社の健康診断では、Hbはだいたい10前後であることが多く、貧血なので病院で治療を受けてくださいねと言われていたので、通院していた婦人科に伝え、治療することに。鉄剤は無理だと伝えるとすぐに鉄剤注射にしましょうかという話になり、週3日を2,3週間ほど続け、基準値内の11.8まで戻りました。(サプリも併用していました)以前は、とりあえずマシになるまで注射を打っていたので、おおよそ10前後で留まっていたので、実は中学生で重度の貧血になってから、基準値内になったのは初めてだったのです。そして、何が起こったかというと
①家の階段の上り下りで息切れしない
②氷を食べたい衝動が一切消えた
③疲れにくい
④無限に走れる気がする(笑)
などなど、普通の人の体に戻っただけなのに、生きるってこんなに楽なのか…と思うほど全然違っていて、すごく毎日が楽しくなりました。なので、ずっと貧血で家の階段の上り下りでさせ息切れするという方は治療できますので、ぜひ早めに治療していただくことをおすすめします!
鉄剤のサプリを飲むときはこれも同時に飲んでほしい
さきほどサプリを併用しているといいましたが、鉄の錠剤ではなく、サプリメントであれば飲みやすいです。胃に負担がかかりずらいのかな。私は、DHCのヘム鉄を飲んでいました。しかし、これだけではあまり改善されず、いろいろ調べるとビタミンCと一緒に飲むと吸収率が上がるとのことで飲むときは一緒に飲むようにしました。すると、次の健康診断では13.3の上がっていました!おぉ!注射もしてないのに上がった!嬉しい!となり、身体もだいぶ疲れにくくなりました。+勉強しやすくなりました。これは本当の話で、やっぱり酸素の運搬って大事ですね。酸欠になると頭がぼーっとしませんか?それがなくなって、集中力が戻ったんです。すると、以前に比べて本を読んでも頭にすっと入るようになって試験前も丸一日勉強できちゃうくらいになり、「受験のとき、貧血じゃなかったらな」と思ったので、もし、自分の子どもが貧血っぽい人は、早めに治してあげることをおすすめします。
受験にもかかわってきますし、将来の道も広げられるかもしれないので。私は幸いやりたいことをやれているのでよかったですが、勉強できていれば将来変わったなということもあるでしょうし、治療はおすすめします。
ちなみに、サプリメントはいろいろあるので、自分に合ったものを選んでみてください。子どもがほしいという人は、サプリメントの質にもこだわっていった方がよいですが、まだ考えていないという人はとりあえず、自分の飲みやすいものを選べばよいと思います。
以上、これが私の貧血が治るまでの体験談です。
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